放課後等デイSESとは?

 

理念

児童デイセスは、「生きる力・やさしい心」を基本理念とします。生きる力としては、児童期から青年期は子ども達にとって、人格の形成を図る大切な時期でもあります。個々の課題を解決する為に、思考力、表現力、自分の思いを伝える力などを育成します。さらに、就労施設と連携することで、将来に渡り、自立への支援をいたします。やさしい心としては、友達とともに過ごすことの心地よさや楽しさを味わうことで、人と関わることへの関心が育ち、コミュニケーションをとることの楽しさを感じることができるように支援します。また、友達と関わることにより、葛藤を調整する力や、主張する力、折り合いをつける力が育つことを期待して支援します。基本活動では、多彩なプログラムを用意し、学校や家庭とは異なる時間、異年齢との関わり、空間、人、創作活動や、社会との交流体験等を通じて、個々の子どもの状況に応じた発達支援を行うことにより、子どもの最善の利益の保証と健全な育成を図るよう努めます。

 

事業目的

SES各校では、放課後や夏休み等の長期休暇中において、子ども達一人ひとりの生活能力の向上や社会生活の適応性を高めるとともに、友だち等と互いに理解し、信頼し、助け合い、人間関係や日常生活の向上を図りながら、自立を促すための訓練を継続的に提供します。

 

対象者

学校教育法に規定する学校(幼稚園、大学を除く)に就学している障害児を対象とします。
※障害児の定義は、児童発達支援と同じ
(引き続き、放課後等デイサービスを受けなければ、その福祉を損なうおそれがあると認めるときには、満20歳に達するまで利用することができます。)

 

支援プログラム

法人理念

株式会社アース放課後等デイサービスSESの支援プログラムは、「生きる力・やさしい心」を基本理念とし、一人ひとりの児童生徒の実態に応じて社会的に自立ができ思いやりのある子を育てるため、主にスポーツ活動、絵画造形、食育等を通して児童期、青年期に重要な人格の形成を図ることを目的とする。

 

活動に関しては子どもが意欲的に関われるよう成功体験を積み重ね、自己肯定感を育めるようにする。子どもの最善の利益を考慮し、将来の自立や生活の質の向上に向けた支援を実施する。

 

◆支援方針

笑顔あふれる支援。社会的に自立ができ思いやりのある子を育てる。

◆営業時間

平日 12:00~18:00(短縮日課対応)、学校休業日、土・法人指定休業日を除く祝日 9:30~17:30

◆送迎実施

有り(各事業所へと確認)

 

本人支援

「健康・生活」

●具体的な支援プログラム

健康観察、体温計測、服薬の管理、擦り傷や切り傷、咬傷などの応急処置、調理体験、基本的な生活に必要なスキルの獲得(着替え・排泄・食事・買い物・支払い・時計の読み・見通しを持った行動・身なりを整える・手洗い・うがい・食器の使い方・持ち方・片付け・金銭管理等)、食物や植物を育てる。食物や花粉などアレルギーに対する対応、偏食に対する対応、裁縫、清掃活動などの仕事訓練、発達に合わせた性教育など

 

●支援内容(子ども達に育って欲しい姿や能力)

  • 自分の身の回りのことを自分で出来るようになる。(着替え・排泄・食事等)
  • 時間を見て行動することができるようになる。
  • 身なりを整え、清潔を保つことができるようになる。
  • 体調がすぐれない時には、近くの大人に伝えることができるようになる。(言葉やサイン)
  • 成長に伴う自分の体の成長や変化を知り、それに対応できるようになる。
  • 簡単な調理をすることができるようになり、達成感を感じることができる。また、他者と協力して調理することで調理器具の使い方や食器の正しい持ち方が身についたり、楽しく食事をとる事ができるようになる。
  • 食事の食べ方のルールやマナーを知る。
  • 食物を育てることで、育てることの楽しさや食への興味など食育に繋げ、実践することができるようになる。(食事を通して「心と身体の健康を維持できること」「食事の重要性や楽しさを理解する事」「食べ物を自分で選択し、食事作りができる事」「家族や仲間と一緒に食べる楽しみを味わう事」等)
  • 片付けの仕方を覚えて、身の回りの整理整頓をして清潔な環境を保つことができるようになる。
  • 手伝いを通して、実践し、体験を積み重ねることで日々の生活に必要な動作を身につけることができるようになる。
  • 外食訓練をする場合や公共の乗り物に乗車する場合は、場にあった行動ができるようになる。
  • 買い物体験を通して、欲しいものを選択したり、金額内で購入することが少しずつできるようになる。
  • 将来の生活に向けて金銭管理が少しずつできるようになる。
  • 将来の職業生活の実現に向けて、社会のルールを学び、生活を工夫しようとする態度を養う。
  • 個々の心と体の変化に応じて、性教育を行うことで自身の身を守る事や正しい知識を知る事、「羞恥心・プライバシー」の理解、衝動性をコントロールできるようになる。

 

「運動・感覚」

●具体的な支援プログラム

サッカー、ドッジボール、ダンス、ラジオ体操、ボッチャ、フライングディスク、ボウリング、バスケットボール、バドミントン、リレー、フレッシュテニス、縄跳び、水泳(水遊び)、ルールのある遊び、バランスゲーム、綱引き、サーキットトレーニング、体幹トレーニング、ストレッチ運動、風船バレー、手遊び、リズム遊び、リトミック、楽器に触れる、音楽鑑賞、太鼓、合唱、瞑想など

 

●支援内容(子ども達に育って欲しい姿や能力)

  • 自己の身体の感覚を感じることができる。
  • 車椅子・眼鏡・補聴器等の補助器具が適切に使用できるようになる。
  • 姿勢の保持、身体能力の向上や身体の移動能力の向上を図る。
  • 基本的な運動の楽しさを感じ、その行い方を知り、基本的な動きを身に付けるとともに健康や身体の変化について知り、健康な生活ができるようにする。
  • スポーツ等を通じて、人の動きを模倣することにより、社会性や対人関係を育む。
  • 基本的な体づくり運動の楽しみ方を工夫するとともに、考えたことや気づいたことなどを他者に伝える。
  • ルールを守り、自分から友達と仲良く楽しく、基本的な体力づくりをしたり、場や用具の安全に気をつけようとする。
  • チームでスポーツを楽しむ場合は、他者と協力をしたり、チームの課題を見付けその解決のために友達と考えたり、工夫をしたことを他者に伝えること。友達と助け合ったり、場や用具の安全に留意したりし、自己の力を発揮して運動をすること。また、喜びなどを、友達と分かち合ったり、互いに励まし合ったりし、共感する姿勢や、協調性を育み社会性を養うこと。
  • 勝ち負けのある競技をする場合は、気持ちや情動のコントロールができるようにする。
  • 公園などでスポーツ等をする場合は、周囲の環境を考慮し、場に合った行動がとれるようになる。公園等のルールを守り、季節の変化を感じたり、自然に親しむ。
  • 決められた時間の中で遊びを通して自由に体を動かす時は、周囲の環境を捉え安全を考え確認しながら、その場のルールや時間を守り友達と親しむ。
  • 五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)のトレーニングや体験を積み重ねることで(柔軟性・発想力・集中力・判断力・継続力・行動力・思考力・表現力・想像力・自信など)を養うことができる。
  • 色々な体験を重ねて、感覚過敏の緩和や自身に合った対応を身に付けることができるようになる。
  • 音楽に合わせて身体を動かすことで、リズム感やバランス力を養うことができるようになる。
  • 好きな音楽や歌を声に出して歌うことや大きい声を出して歌うことで、気持ちの発散や口の動かし方、発声練習などに繋がり、楽しく身に付けることができる。

 

「認知・行動」

●具体的な支援プログラム

日時や曜日を確認する、四季の移り変わりを伝える、数を数える、重さを測る、絵画造形、折り紙、コラージュ、工作、お金の種類や計算、花や野菜を育てる、虫捕り、動植物に触れる、散歩、ハイキング、避難訓練、落ち着く方法を考える、こだわりや偏食等に対する支援、行動障害や認知の偏りを減らすため活動時における事前のルール説明、ソーシャルスキルトレーニングなど

 

●支援内容(子ども達に育って欲しい姿や能力)

  • 戸外活動や衣服、食物、植物との感覚や体験を通して、季節の移り変わりを感じることができる。
  • 年や日にち、曜日、時間があることを知り、活用することができるようになる。
  • 数量、形の大きさ、重さ、色の違い等を知り、判断することができるようになる。
  • 動植物に親しむ。
  • お金の価値の大きさを理解できる。
  • 周囲の情報を取得し、その場に合った行動に繋げることができる。
  • 発達の遅れている側面を補うために、発達の進んでいる側面を更に伸ばす。
  • 認知の特性を踏まえ介助者が必要に応じてサポートをし、場に合った行動がとれるようにする。
  • 交通ルールを知り、それを守ることができる。また、危険回避を認識できるようになることで、安全に行動をとることに繋がる。
  • 活動時や過ごし方の約束、社会のルールを知り、理解して守ることで、社会に出る際に困らないように身に付ける。
  • 相手との力の差を理解することで、力の調節をして行動に移せることができるようになる。
  • 災害等の訓練時に適切な行動がとれる。
  • 行動障害がある場合は、職員と一緒にクールダウン等の方法を考え実施する。(本人が理解しやすいよう周囲の環境を構造化したり、応用行動分析などを用い、場に合った行動ができるようにする。必要に応じて保護者を通して主治医に相談を行う)

 

「言語・コミュニケーション」

●具体的な支援プログラム

読み聞かせ、言葉の模倣、ノンバーバルコミュニケーション(マカトンサイン、絵カード、写真、画像など)、本人の気持ちを推察し職員が代弁をする、自分の考えたことや感じたことを発表する,グループワーク、自己紹介、他己紹介、かるた、伝言ゲーム、簡単な英会話、メモの取り方、携帯のマナーを知るなど

 

●支援内容(子ども達に育って欲しい姿や能力)

  • 言葉をイメージしたり、言葉による関わりを受け止めたりする力を養う。
  • 自分の気持ちや要求を言葉やサイン、ツールを使用することで表現し、相手に伝える。
  • 物の名前を知りそれを言葉に出そうとする。
  • 自分の思っていることや考えていることを自分なりに表現する。
  • 友達といろいろな意見を出し合い、見通しや目的をもって遊びを進める。
  • 読み聞かせなどを通して、出来事など話の大体を聞き取ること。
  • 経験したことを思い浮かべ伝えたいことを考えること。
  • 言語感覚を豊かにすることは、道徳的心情や判断を養う基本となるため、日常生活における人との関わりの中で伝え合う力を高められるようにする。
  • 言葉の意味を自分なりに捉え、他人の気持ちを推し量ろうとする。
  • 相手や目的に応じて、自分の伝えたいことを明確にすること。
  • 約束や決め事など覚えておかなければならないことは、メモをとるなど工夫する。
  • 生活に身近なことわざなどを知り、使うことにより様々な表現に親しむこと。
  • 日本語以外の言葉もあることを知る。
  • 携帯電話、ネットなどのルールや使い方のマナーを知る。
  • 読み書き(平仮名・カタカナ・漢字・ローマ字・数字等)ができるようになる。
  • 物事や実態と言葉が一致する事や理解を深めることができるようになる。

 

「人間関係・社会性」

●具体的な支援プログラム

友達や大人との関わり方、事業所内のルールを守る、見立て遊び、ごっご遊び、共同遊び、ルールのある遊び、勝敗のある遊び、行事、レクリエーション、ソーシャルスキルトレーニング、発達に応じて敬語で話す、事業所内のお祭り、ボランティア活動、お仕事訓練、工場見学など

 

●支援内容(子ども達に育って欲しい姿や能力)

  • 身近にいる人に関心をもち信頼関係を築く。
  • 遊び等を通じて社会性や対人関係の芽生えを築く。
  • 善悪の判断ができるようになる。
  • 友達と一緒に過ごす楽しさを味わう。
  • 集団での遊びに参加できる。
  • 人との関わりを通して社会参加ができるようになる。
  • 年齢や発達段階に合ったコミュニケーションや行動がとれるようになる。
  • 気持ちや行動に折り合いをつける力をつける。
  • 感情のコントロールができるようになる。
  • 他者を思いやる心をもつことができる。
  • 身近な人と協力し合い助け合うことができる。
  • 社会的活動を通して、思考力、判断力、表現力等が身につくようになる。
  • 社会的ルールを身に付け、行動に移せる。
  • 社会的訓練で学習をしたことを振り返ったりするようにする。
  • 自ら考え行動ができるようになる。
  • 個人が果たす役割や責任を理解しそれが身につくようになる。
  • 働く人になるためのマナーが身につくようになる。

 

家族支援(きょうだいへの支援も含む。)

こども本人の状況や家庭の状況等を踏まえるとともに、子育てに困難さを感じているか、相談する人はいるかなど、家族の困りごとに寄り添いながら、気持ちを受け止め、家庭生活が安定・充実できるようサポートや助言をする。必要に応じて他機関との連携をとり支援をする。

 

移行支援

ライフステージの切替え時におけるサポートや、将来への「移行」という視点を取り入れ、その移行先に向けた支援を提供する。

 

地域支援・地域連携

学校や地域の他機関などと連携をとり専門的な支援を提供する。

 

職員の質の向上

公的機関での研修に参加し、法人では、年間研修計画スケジュールを立て実施する。

 

 

附則

 

令和6年5月1日 施行

令和6年7月11日 施行